SE(しがないエンジニア)のブログ

IT技術ネタ(クラウド・セキュリティ周り)が中心です!他雑記(お馬さん 他いろいろ)もあり。

「多様性のある職場での効果的なコミュニケーションの取り方とパフォーマンス(成果)の上げ方」に参加しました

このイベントに参加したキッカケは?

自社内に現在1名、外国籍(スリランカ)の同僚がおり、また、自分自身は直接関連することはないのですがオフショア開発が盛ん・親会社がグローバル企業など「多様性」に触れる機会が多くなった為、学びで参加しました。

taco.connpass.com

ちなみに、メインのスピーカーは企業コンサルタントのロッシェル・カップさんとマイクロソフトでご活躍されている千代田まどか(ちょまど)さんでした。後述もしますが共著の本はこちら!(購入しました)

honto.jp

コミュニティ(TACO)について

TACO と聞いて「蛸」を想像してしまうのですが実際は「Tokyo Agile COmmunity」の略です。(とはいえ、コミュニティのキャラクターは蛸っぽい。笑)

そこではじまりとして「アジャイル」とはなにかという話から。昨今のソフトウェア開発ではこの手法が取り入れられ始めており、実践しているかは別として言葉としては業界に浸透してきた感があります。下記の Pivotal 社の内容が参考になります。

pivotal.io

ただ、多様性といっても外国籍の方とのやり取りだけが多様性ではなく同じ国籍でも多角的な視点でみると「アイデア」・「価値観」・「働き方」等々、多様性の要素は様々です。

アジャイルの概念においてこの多様性を相互理解し合うことが重要であり、より早いサイクルのイテレーションをうむ土台を作成します。ここからは本題に入ることになります。

(注)アジャイルに関して説明を入れて下さった方は Gregory Fontaine さんという Agile Coach の方でした。日本に来日して3年なのにワイより日本語上手い。。

Grégory Fontaine (@fontgregory) | Twitter

本題に入る前に「多様性」がもたらす効果を何件か

ここ数年でこの「多様性」という言葉をよく聞くようになり、実際に企業にどんな効果をもたらしているのか、という具体例が挙げられました。その一部を。

 

マッキンゼーが発表したもので2015年のものです

【国際】マッキンゼー・アンド・カンパニー、ダイバーシティの重要性について言及 | Sustainable Japan

・カタリストの報告より(PDFファイルです)

https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/---asia/---ro-bangkok/---ilo-tokyo/documents/genericdocument/wcms_547448.pdf

ロッシェルさん・ちょまどさん共著の漫画より具体例を何件か

今年の3月に発刊された著書『マンガでわかる外国人との働き方』から何件か具体例を挙げつつ話は進みました。

 

・誤解される曖昧な表現

納期限の3ヶ月を1ヶ月に縮めてくれとクライアントに言われた際に「I'll do my best.」と回答してしまった。断ったつもりが肯定的に捉えられてしまった例。「ノー」というメッセージは明確に伝えないといけない。

・あくまで他人の面子は守りましょう

石頭(いしず)(会場爆笑)という日本人の部長が今すぐ必要なファイルが移動されたのに怒り、ベトナムから来ていた開発部のメンバを皆のいる前で怒った件。これは国の違い、文化の違いによりストレートさに敏感な文化があるといった振り返り。このシーン、日本企業あるあるですね。特に体育会系企業において・・・・。

・「英語が苦手」は恥ずかしくない!

ある二人が英語で楽しそうに会話している中で目が会ってそのうちの一人が話しかけているけどなにを言っているか分からない。「Nice」と相槌をうつも話の腰の骨は折れないし・・・・と分からぬまま進めていたら実は重要な内容が会話の中に含まれていたというオチ。ビジネスする人間としても当たり前な話でもあるのですが「分かっていないのに、分かっているふりをするのはだめ」ということです。

 

その他、挙げられた例でマイクロソフトでは会議で発言しないと次の会議に呼ばれない、という話は比較的有名です。これは「時間を返すね」というサインで返された時間を別の生産的な行動に取り組むという流れになります。この辺も日本的な企業とは異なるところです。

logmi.jp

質問タイム(Twitter #TACONov2019 より発言をピックアップしました)

・「締め切り」に関する意識の違いをどう埋めるか

➡間に合わせる為に残業、これは違う。「なんでもかんでも残業」は良くない。残業を発生させないためにリソースの見直しを行う他、考えられることは多くある。(ただし、単純なリソース追加では上手くいかないことも。)

➡更に残業に関して残業はアジャイル的ではない

➡なぜ、この日まで必要か、数字でインパクトを説明する。これは真似をしたい。

・「多様性」の形成のしかた

➡グロースマインドセットとして「他社を受け入れる」・「違うと思ったときは一緒に考えよう」

➡チームスピリットをつくる、そのためにゲームを駆使する。

➡諦めずに小さな一歩を踏み出す。小さなステップでも歩み続ける。

➡価値判断はやめてフィードバックをすることが重要。フィードバックが少ないと退職のきっかけになりうる。

➡日本人は言わなくてもわかるでしょ文化(阿吽の呼吸)が強い。どんなささいなことでも褒めるのは重要。

記念撮影後に共著本の即売会!

記念撮影を撮り終えた後に冒頭の共著本の即売会が開始されました!本日の内容がとても興味深く勉強になったこともあり購入させて頂きました。(+サインも頂きました、有難う御座います!)

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ロッシェルさんもちょまどさんも一人一人の方と丁寧にお話されていて、ただただ感心してしまいました。(ちょまどさんにかけてたメガネ(≒ブルーライトカット)の話に触れて頂き、普段はちょまどさんもブルーライトカットを利用されているようで意外な共通点でした。笑)

また、本日のイベントのハッシュタグで一番ツイートした方に本をプレゼントするという企画があり、マイクロソフトのかずきさんが集計して下さいました。お疲れ様でした!

 この辺でさりげなく Microsoft Flow を利用してシステムをサクッと作り上げてしまうところにこれまた感心してしまいました。

また、日が合えば TACO のコミュニティのイベントに参加させて頂きたいなと思います。