Future Vision of Digital Transformationに参加しました
Digital Transformationとは?
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させる」という概念でここ1~2年でバズワードのように登場した言葉です。略称は「DX」です。(実際は2004年に提唱されたもので意外に歴史は古い)
このイベントはどんなイベントだったか?
マイクロソフト様と流通世界最大級のWalmart様による合同開催のイベントでした。私自身、前職が流通小売業界(の社内SE)に在籍していたこともあり、LinkedInの繋がり経由でイベント参加させて頂きました!
人事の大渡様からのお話によると今回のようなコラボレーション型のイベントは珍しいとのことです。
ちなみにグループディスカッションがあるということで指定されたグループに配席されたのですが、周りの方々は層々たる企業の方々で恐縮でした・・・・。
Walmart CIO 白石様による講演
気になって色々とメモしていたものをPickします。
・「2025年の崖」と呼ばれるキーワードがあり、日本の小売業は正念場に立たされている。(緊急の社会課題/マーケットの現状/テクノロジーの進化 等)
DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(METI/経済産業省)
・中国のデジタル化は目覚ましくオンとオフが融合し非常に盛り上がっているとのこと。セッション内で店舗の導線をどう動くかというようなデータのサンプルを拝見しましたがPoC(概念実証)のモデルは非常に速いスピードで進化しているのだと感じました。
中国で台頭する「新小売(ニューリテール)」、無人化技術やAIフル活用で何が変わるか 野村総合研究所 郷裕氏が解説|ビジネス+IT
・1980~1990年は百貨店が優勢、1990~2018年はコンビニが優勢でしたが、これから2029年まではどこが優勢なの?というスライド。結果、個社と個社のバトルでDXで勝つ!とのこと。非常に印象深いお話でした。
・Walmart様の標語で「Save money, Live better」という標語があります。これは「低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活を実現することを目指す。」という内容です。EDLP(Every Day Low PriceやPrivate Brand(PB))等、流通の世界でスタンダードな形を取り、競争に日々勝ち抜いているようです。ちなみに傘下の西友様は「KYで行こう!」という標語がありますが、コレってとても斬新である意味(笑)かなりキャッチーだと思います。
・6つの柱をベースに動いており「Talent Organization」/「Data Utilization」/「New Business Model」/「Business Process Re-engineering」/「Customer Experience」/「Partnership」をモットーとしているようです。最後のモットーは1社では実現出来ないので協業しながら達成するという内容でした。Azureが3rd Partyと組みつつOSSにも舵を取っていますがまさしくこれもPartnership、という感じなのでしょうか。
マイクロソフト 大本様による講演
ここも気になった内容をPickします。
・マイクロソフトの取り組みとしては「デジタル変革」という言葉がキーワードでここ3年で状況が非常に変わっているとのこと。3年前と言えばナデラCEOに変わって丁度翌年~翌々年あたりのことでしょうか。
・「インテリジェントクラウド」/「インテリジェントエッジ」は重要なキーワード
MSが提唱する「インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ」とは何か (1/2) - ITmedia エンタープライズ
・個人的に非常に勉強になったワードは「The Digital Feedback Loop」です。下記URL(英語です)が参考になりますが、「Customer」/「Employees」/「Operations」/「Products」が絡み合い中心に Data + AI があるモデル、これによりデジタル変革が生まれるとのことでした。
・「データはビジネスを動かす原動力になる」という言葉は印象的でした
・会場が笑いに包まれたのはAIの取り組みとして紹介された2002年頃の「あのイルカさん」です。「邪魔だから」端に追いやられるアニメーションで会場は非常に盛り上がりました。今から考えるとあれは先進的だったとのこと。(あれをAIと言って良いのかは別として。。)
・事例の中で注目したのが「オイシックス・ラ・大地」様の事例でレベルの高い技術者様がハッカソンを実施し、たった5日でシステムの基盤を作り上げたそうです。恐るべし。これは本番に向かって絶賛進行中だそうです。
この面々の中にあの寺田様が入っていたのでなるほど、、と思いました。Javaの伝道師です。システムの中ではKubenetes(AKS)が使われていたりして流行の技術が取り込まれています。
マイクロソフト 畠山様による講演+グループディスカッション
・一度畠山様を拝見してみたいと思っていたので夢が叶いました、トークが非常に面白かったです!
・グループディスカッションは「架空の流通小売の会社があって問題を抱えている、あなたはCIOに対してどう改善提案のプレゼンをし納得してもらうか?」(ざっくり)という内容でした。
・結果として私が配席されていたグループは数値の結論を先に持って行き、インパクトのある内容を盛り込みながら、かつ施策をどう打っていくか!という大まかな流れで組みました。アドバイザの方が各グループに配席されていたのですが、CIOに説明するという立場でどう論理的に構成立てアピールするか、というアドバイスが非常に勉強になりました。
・各グループ3分の持ち時間で話し、うちのグループは6番目(8番中)くらいに発表していたと思います。別の方がプレゼンして下さったのですがプレゼンが非常に非常に濃く、結果的に白石様よりプレゼン優秀賞を頂けました。皆様、お疲れ様でした!ちなみに、中には学生さんのグループもあって学生さんらしい鋭い観点で堂々とお話していたところに非常に感心致しました。
・畠山様もおっしゃってましたが、よくよく考えるといきなり初対面(設定上ではグループディスカッションした面々は同僚ということになってました(笑))のメンバーが課題を急に出されて40分で3分のグッドなプレゼンテーションを練る、というのは結構な無茶ぶりでした。ただ、色々な業界のメンバーが多角的な知恵を出し合って1個の結論を導き出した、という過程は何物にも代え難い経験でした。
振り返り
ケータリング等もご用意頂き、終始盛り上がったイベントになりました。普段はマイクロソフト様・Walmart様に勤められている方やその他、他社様となかなか交流する機会がありませんでした。
その為、非常に貴重な機会となりました。改めてこの場をご提供頂いたマイクロソフト様・Walmart様に感謝致します。
また、このようなイベントがあれば是非、参加したいと思います。
追記(Appendix)
2019/06/18
Facebookで20シェアもして頂いておりました!シェアして頂いた皆様に感謝致します。謝謝!
☝はてなのこのスコアは純粋なシェア数と思っていたのですが違うのですね。
ブログ記事でFacebookのボタンの横に出ている数字ってなんだろう? | ゆうそうとITブログ
でも、結果的に20スコアになったのは嬉しいことです!(2019/06/28 追記)