LanScope Cat を 9.3.0.0 にバージョンアップする
バージョンアップ前の注意点!
保守サイトの注意書きにも記載がありますが、Ver 9.3.0.0 より SQL Server と接続する通信仕様に変更が入るため、SQL Server と通信するサーバーまたは PC に Microsoft OLE DB Driver for SQL Server をインストールしておく必要があります。
ちなみに、Microsoft のサイトでファイルをダウンロードしますが同一ファイル名なのでどっちをダウンロードすれば良いか迷うと思います。(ファイル名:msoledbsql.msi)
・ダウンロードサイズが大きい ➡ 64bit OS 用
・ダウンロードサイズが小さい ➡ 32bit OS 用
また、インストール時のコンポーネントに SDK も表示されておりますが、インストールの必要はありません。
バージョンアップ中の注意点
9.2 系から比較的大きめのバージョンアップではありますが、前述の注意点以外は普段のバージョンアップと特に変わらないと思います。
もしかしたらですが、バージョンアップに関する FAQ が多かったのか以前よりバージョンアップのマニュアルが詳細化したような・・・・。
バージョンアップ後の改良点・変更点(ピックアップ)
1.「勤怠ログ管理機能」の追加
目玉はやはり「勤怠ログ管理機能」の追加でしょうか。昨今、コロナウイルスの影響もありテレワークが増えている中でリモート先の PC がどう利用されているかを把握できるのはタイムリーだと思います。
ちなみに勤怠ログ作成は LanScope Cat コンソールの[システム設定]➡[勤怠ログ作成]から[勤怠ログ設定]が必要です。デフォルトの区切りは 5時 でした。(「Administrator」ユーザでないと表示されないらしい)
実際には同等の機能が LanScope Cat のコンソール自体にも付いているのですが、Web コンソールからお手軽に確認できるという意味では革新的です!
*Web コンソールで「勤怠」を押下した際にブラウザ(私の場合は Chrome でした)によって正常 に遷移しない場合があるのでその際は「Shift + F5」で更新しましょう!
これですかね?前からあったような気もしないような・・・・。笑
3.ダッシュボード機能で「アプリケーションパッチの適用状況」画面の項目に「最終稼働日」が追加
これのようですね。まだまだ、ダッシュボードは成長の可能性を多く秘めてそうなので MOTEX 様に頑張って頂きたいなと思ってます。
4.TLS 1.2 対応によるデータ更新の処理時間 20% 程度増加
セキュリティ関連の仕様の移り変わりによるものなのでやむを得ないのですが 9.3.0.0 に更新することで表題のパーセンテージ程、データ更新の処理時間が増加するとのことです。TLS 1.1(1.0も) は 2020年前半 にも廃止になる予定です。データ更新の後に何か連携処理を組んでいる環境の場合は要注意です。
5.Windows Server 2008 / SQL Server 2008 関連のサポート対応除外(R2 も)
これも「4.」と似たような感じで世の流れによるものなのでやむを得ないところです。
追記(Appendix)
2020/03/05
勤怠ログの作成が一度回ったので参考画像を添付しました。所感は下記の通りです。
=====
・操作ログのウインドウタイトルがベースとのことなので、一度抜けて数時間後にまた開始した場合はバーが純粋に伸びてしまう。(アイドルと判断出来る材料があれば別の色にしてほしいなと、難しいといえば難しいですが。。)
・ウインドウのヘッダの時間部分がスクロールすると隠れてしまうのは改善してほしいかも
=====
とはいえ、おおよその目安にはなりそうなので役立ちそうです!