SE(しがないエンジニア)のブログ

IT技術ネタ(クラウド・セキュリティ周り)が中心です!他雑記(お馬さん 他いろいろ)もあり。

AWS Summit Tokyo 2019に参加しました

AWSの祭典 - AWS Summit Tokyo 2019!!

と言いつつ、この手のクラウドセミナーは初参加でした。場所は幕張メッセ

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セミナーで聴講していた話によると2012年から行われているそうで、当初はお台場のホテルで開催されていたようです。それが今や幕張メッセの一部を貸し切るとなると世間のAWSの注目度の高さが伺えます。

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基調講演をはじめ、割と前方で聴講出来たのでラッキーでした。

基調講演(10:00~11:30)

ここからは気になったお話を中心にピックアップします。

 

AWS Summit Tokyo 2019は今年で8回目、延べ33,000人が登録し、308セッション、97スポンサーで開催される。

AWSの売り上げは 2018 Q1 / 2019 Q1の間で3.3兆円の売上、年間41%の成長率。驚異ですね。。(この金額はお客様が利用している純粋な金額だそうです)

・2018年は機能拡張を1,957(!)行ったとのこと。AWSの理念として「お客様の声をベースに新たな機能の開発や機能拡張を行っている」とのこと。この話は割と1日を通して登壇者の方々が話していました。

Amazon Redshiftは 2017 / Jun ~ 2019 / Jun で 1,000% のパフォーマンス向上を見せたようで、AWSの方の機能改善にかける思いを感じました。チューニング部隊の方も非常に優秀な方が多いのだろうなと伺えます。

・ハンズオンで学べる「AWS Loft Tokyo」なる施設が目黒にあるそうで、ちょっと行ってみたいなと思いました。主にスタートアップおよびデベロッパー用の施設だそうです。

aws.amazon.com

・この話が印象的だったのですが、「クラウドは日本全国で利用されており地方から新しいイノベーションが生まれることを期待している」という内容でした。「クラウド」をまさしく象徴する話で地理的制限を埋め、コンピュータリソースの恩恵を受けることが出来るのは素晴らしいことだと感じました。

・他、三菱電機の方やニフティの方、機械学習のスタートアップであるシナモンの方が登壇されていました。シナモンはAIによりホワイトカラーの仕事を変えたい!という目標が最大の目標のようです。

Cinnamon - Disruptive AI to extend human potential

AWSのミッションは「全ての開発者に機械学習を」を掲げているようです。サービスとして有名なのは「Amazon Sagemaker」でこれがあれば開発/学習/推論が行えるとのこと。基調講演全体を通しても話がありましたが、1から自前で作るのは途方もない作業(≒できなくはない)であり、それをAWSは補完しより安く提供し基盤を整えるようにしてくれています。

・1日を通して見ることはできなかったのですが、とあるブースで「AWS DeepRacer」なるものが開催されていたようで、機械学習で運転する 1/18 スケールの車で最速タイムを争っていたようです。AWSはサービスと共にこの辺のタイアップが非常に上手いなぁと感心しました。

AWS DeepRacer(機械学習で運転する 1/18 スケールのクルマ型デバイス)| AWS

AWSome Day(12:00~17:40)

ランチを兼ねて、色々なセッションの詰め合わせに参加しました。ポイントポイントを記載していきます。

 

Amazonのロボティクス@川崎FCは非常に進んでおりロボットのオートメーション化の割合が高いそうです。下記のURLが参考になります。

boxil.jp

ひと昔前というより少し前は人がAmazonの倉庫の中を歩き目当てのものを探していたような気がするのですが時代の流れは早いです。しかも、これをクラウドのリソースと連携させAmazonの流通基盤をAWSが支えるという物流のスムーズなライフサイクルを生んでいるというところに感心しました。

・この点が今までクラウドでもやもやしていたところなのですが、AWSはセキュリティにも優れており、むしろ、セキュリティはお客様の基盤を預かる限り絶対視している点の1つだそうです。ペネトレーションのツールを含め、セキュリティの保護に力を入れているとのこと。なお、構築の際には機能をフルでONにしつつ、商用に入る前または入ってから止めることをオススメしますとのことでした。(後からONにすることで構築したシステムに何か支障が出る可能性がある為)

・ためになった話

  →オンプレだとミッションクリティカルなシステムを組むのにコストがかかる

   もののEC2であれば安く実現できる(標準で色々オプションがつく)

  →AWSを利用する際にタグづけを行いましょう(請求情報の分別に役立つ)

  →Well-Architectedと呼ばれる設計思想のフレームワークがある

   ⇒運用上の優秀性/セキュリティ/信頼性/パフォーマンス効率/コスト最適化

  →予約による値引きで最大75%節約

  →AWSは規模の経済の概念で「使えば使う程安くなる」とのこと

  →Amazon LinuxUbuntuは秒単位での課金が可能。それ以外は時間単位。

・その他幾つか気になった用語

  →VPC(Virtual Private Cloud) かなり大事!

  →パブリックサブネット=DMZに近いイメージの考え方でAWSでのネット

   ワーク設計を行う際にキモになりそうだった

  →Auto Scaling 自動スケーリング

  →AWS IAM セキュリティ関連

AWSイノベーションカルチャーとは?社員の声」(18:00~18:40)

最後の枠で1つ興味があったので拝聴しました。AWSの現役社員の方がメインモデレータの方を中心にインタビュー形式で話題を広げる、という内容でした。

 

AWSで働いている社員の方々は「Our Leadership Principles」という信条を心に刻みつつ働いているそうです。全世界の全社員が同じ方向を向いている企業文化は素晴らしいなと感じました!

aws.amazon.com

機械学習の一線でお仕事をされている宇都宮様は元は研究者だったとのこと。Amazonという企業を外から見ていてイノベーションの進化が気になったようで、中で働いてみたいというのが入社理由のキッカケの1つだった模様。

codezine.jp

Amazonでは製品開発をする際に、最初に必ずと言っていいほど「プレスリリース」を書くようです。これは「Working-Backwards」というデザイン手法のようです。詳しく調べられた方がいらっしゃって参考になります。

Amazon流の開発術では、まずプレスリリースを作る | fladdict